くぼっちゃんの「リング」ヘようこそ!

このページでは関西支部メンバーであるくぼっちゃんの趣味などを紹介していきます。


第1回寄稿(2009.12.18)

プロレス記憶に残る名勝負ベスト5ということで、知名度の高い選手の好試合をあげるのがよいか、マニアックな、どちらかいうとめずらしい試合をあげるのがよいか迷いました。結果としては、後者に近いものになってしまったと思います。プロレスをよく見ていた人、しかも同じ年代の人しかわからないようなものになってしまったかも。(ほんとのマニアから言わせれば甘いかもしれないですが。)申し訳ありませんが、わかる人だけ、そういえばそんな試合があったなあ、となつかしんでいただければ幸いに思います。 くぼっちゃん談

 

くぼっちゃんが選ぶプロレス ―記憶に残る名勝負ベスト5―
第1位 ジャイアント馬場vsキング・イヤウケア(昭和51年チャンピオンカーニバル)
プロレスを見始めた頃の試合。ジャイアント馬場(以下、馬場)が勝った。キング・イヤウケアは、額に傷があって、ファイト中に奇声を発することで有名だった。ブルーザー・ブロディ(以下、ブロディ)がそのスタイルに影響を受けたことでも有名。ルックスもちょっと似てたし。アブドーラ・ザ・ブッチャー(以下、ブッチャー)との対戦では、悪役同士の対戦ということもあって、流血戦になったことを記憶している。ハワイ出身だそうだが、後輩にキラー・トーア・カマタ(馬場からPWF選手権を奪取したこともある)がいる。全日本プロレスの世界最強タッグリーグ戦でタッグを組む予定もあったようだ。この2人がタッグを組んでいたら、おもしろい試合をしていたと思う。
第2位 グレート草津, マイティ井上組vs大熊元司, グレート小鹿組(昭和51年IWA・アジアタッグ選手権)
試合結果は引き分けだったと思う。国際プロレスが他団体との交流戦をし始めた頃で、
このシリーズぐらいから、国際がなりふり構わず、全日本や新日本に参戦していくスタイルを確立していったように思う。それまでは日本人vs外国人が通常の対戦形式だったが、日本人vs日本人という現在の流れを作り出したといえるだろう。
そもそものきっかけは、国際のエース・ストロング小林が、新日本のエース・アントニオ猪木と対戦したことである。この他に国際が新日本と行った対戦は、剛竜馬vs藤波辰巳、マイティ井上, アニマル浜口組vs星野勘太郎, 山本小鉄組、ラッシャー木村vsアントニオ猪木。全日本との対戦は、ラッシャー木村vsジャンボ鶴田、ラッシャー木村vsジャイアント馬場、などが挙げられると思う。
第3位 ザ・シーク, マーク・ルーイン組vsタイガー・ジェット・シン, 上田馬之助組(昭和56年世界最強タッグリーグ戦)
ザ・シーク(以下、シーク)は前々年、このリーグ戦でブッチャーと分裂したため、この大会はマーク・ルーインとのタッグで参加となった。(ちなみにブッチャーはこの大会不参加。)マーク・ルーインもベテラン悪役として、なかなかに不気味な存在だった。対するタイガー・ジェット・シン(以下、シン)と上田馬之助は新日本で大暴れしていたが、この頃全日本と新日本との間で、大物レスラーの大量移籍があったため、このタッグリーグ戦は全日本参加となった。
 この試合はリング内での試合は数分(というか、リングアナウンサーが名前を呼んだ後すぐ場外乱闘)で終わり、ほとんど場外乱闘であっという間に終わってしまった。両者とも極悪タッグチームだからということに加え、シークはヨルダン出身(本当はアメリカ出身)、シンはインド出身ということで、両者中東出身(本当は違うが)の険悪ムードが更にそうさせたのかもしれない。入場時のテーマ曲は、ブッチャーを中心とした悪役が登場する時は、ピンク・フロイドの「呼べよ嵐、吹けよ風」が流れるのだが、この悪役2タッグのテーマ曲はどうなるかと思えば、両者とも「呼べよ嵐、吹けよ風」だった。
第4位 ザ・ファンクス組vsハーリー・レイス, ニックボック・ウィンクル組(昭和59年世界最強タッグリーグ戦)
NWA・AWAの世界王者4人。それぞれ王者の風格があり、レスリングスタイルも似ている4人が揃ってタッグ戦を行ったのは、このときだけだったかもしれない。当然だが、試合結果は時間切れ引き分け。日本人の対戦で例えるなら、ジャンボ鶴田, 天龍源一郎組vs藤波辰巳, 長州力組といったところか。
第5位 ブルーザー・ブロディ, ジミー・スヌーカ組vsスタン・ハンセン, テリー・ゴディ組(昭和62年世界最強タッグリーグ戦)
ブロディ, ジミー・スヌーカ(以下、スヌーカ)組での全日本・新日本あわせて最後のタッグリーグ戦参加になる。一般的にはブロディ, スタン・ハンセン組の方が最強と思うが、個人的には、このタッグが最強だと思っている。
また、ブロディとスヌーカの見た目がいかにも超獣コンビ、という感じでぴったりだったと思う。全日本・新日本それぞれのタッグリーグ戦で荒らしまわっていた。
 このタッグ入場の際のレッド・ツェッペリン「移民の歌」がよく合っていた。

(むすびに)
全部、昭和ですねえ。年を感じます。
結局テレビで一番よく見てたのは、全日本プロレスでした。全日本プロレスは当時、アメリカンプロレスぽくって、入場テーマもセンスがよかったと思います。ブッチャーをはじめとする悪役レスラーはピンク・フロイドの「呼べよ嵐 吹けよ風」、ミル・マスカラスはジグソーの「スカイハイ」、ザ・ファンクスはクリエイションの「スピニング・トーホールド」、ロードウォリアーズはブラック・サバスの「アイアンマン」など、レスラーにぴったりの入場テーマ曲を選曲してたように思います。また、全日本は次期シリーズの入場テーマに合わせた予告編も魅力的だったと記憶しています。今では普通のことですが、当時としては斬新だったのを覚えています。
 なんだか自分、試合そのものと同じくらい、レスラー登場時のテーマ曲が気になってたんですね。書いていて気づきました。
というわけで次回のテーマは、「80年代 自分の思い入れアルバム(和洋問わず)」みたいなことになりそうです・・・。(以上)

(HP管理人ひとこと)
国際プロレスファンのくぼっちゃん。さぞや国際プロレスで上位を占めるかと思いきや、他団体も含めたランキングとなりました。これを見たプロレス好きの山本代表やシンさんがどんなコメントをするのでしょうか。次回のテーマも早々に決まっているようで、次も期待しております。