第2位 「SGSearch」
コメント:ハードディスクに溜まっていく一方の文書ファイル。実物の紙とは違って物理的に存在していないだけに,置き場がなくなるというところまで追い込まれることがなく,なかなか捨てることができません。仕事で使うファイルは会社のサーバーがご丁寧にバックアップを取ってくれていますので,PCがお釈迦になってもファイルはなくなりません。どうも自分で整理するしかなさそうです。もっともサーバーがお釈迦になる可能性もありますが,その場合はもっと別のことで困ることになるでしょう。
そんなわけで増える一方のファイルをどうやって整理するかが問題になります。
世の中には「○○整理法」というのが沢山存在していて,私もいくつか勉強してみました。
プロジェクトごとにフォルダをつくる。時系列でまとめる。ワークフローに沿って整理する。うーん,インテリジェンス。いちいち成程成程と感心し,これなら自分にもできそうだという気持ちに満たされます。はっきりいって何でもできそうな気分になります。
ところが,どうもそこから先に進めないのです。こうすればいい,それはわかっている。しかしできない。この理解と実践の間に横たわる溝はいったい何なのだろうか。
いろいろ原因を考えた末に辿り着いた結論は,本の著者たちが具体的にどんな仕事をしてるのか想像できない私には,説明されている事柄に一切リアリティーを感じられずにいるということでした。そうか,これは技術書というよりも宗教書なんだ。そんな風に考えれば,確信に満ちた言葉から発せられる独特のオーラも理解できます。読後に全能感を感じながら,実生活が何も変わらないという現象にも納得がいきます。よかった,よかった。全然よくないですね。最初の問題に戻りましょう。
要するに,ファイルの保存先を忘れてしまうので困るということです。さらにいうと保存先だけではなくてファイル名すら怪しいということです。様々な「○○整理法」に中途半端に手を出した結果,私のフォルダは時系列とプロジェクトとワークフローに分けられた無数のサブフォルダがぐちゃぐちゃに混ざり合っているという状況になっていました。しかも,テキストファイルで作ったのか,Word文書にしたのか,はたまたExcelなのかさえ思い出せない有様です。そんなときに限って「前略 先日いただいた企画書を添付ファイルで送信願います」などというふざけた依頼が届くわけです。しかも重鎮から。そこで,おぼろげな名前をもとに,ファイルの保存先を探してくれるソフトを探しました。「SGSearch」。ファイルの種類(txt,doc,xls)と,自分がファイル名として使用した可能性が極めて高いと思われる言葉(たとえば「△△企画」とか「20090304」など)を入力すると,サブフォルダも含めて検索してくれます。どんなに深いフォルダも辛抱強く探してくれます。祈るような気持ちで待っている私に,まったく予想もつかなかった場所から発見されたことを告げてくれます。
このソフトに出会って以降,フォルダを整理するということにほとんど意義を見出せなくなっています。
PCで作ったんだからPCで管理しろ。これは当然の要求です。
そこで,現在は「いつ,何を,どこに保存したかを全部覚えてくれるソフト」を探している最中です。知っている方はご一報ください。 |